2010年、久々に実家に帰ってみたっすよー。
年が明けて正月、鎌倉の寮住まいの隼人は久々に実家である東京に帰って来ていた。
『ただいまっす~♪&明けましておめでとーございまっす!!今年もよろしくっすーーー!!』
元気良く新年の挨拶を家族に呼びかけると珍しい面々からの返答が返ってくる。
『おお、明けましておめでとう。今年もよろしく・・・と、ずいぶんとご機嫌だな、隼人。』
『あら、久しぶりね♪元気してた?明けましておめでと♪今年もよろしくね♪』
『おぁ!?父さんに姉ちゃん!?』
隼人の父、慎一狼は某米国立大学の考古学教授として世界中の遺跡発掘調査に従事し滅多に日本にいることはない。
そして、姉の聖子も独系の某大企業に勤めドイツ在住の身である為、ここ数年帰国していなかったのだ。
『はっはっは、まあ、そう驚くな。たまには日本で正月を過ごすのもいいかと思ってな、昨日帰国したところだ。』
『私は最近まで手がけてたプロジェクトが上手くいってね。ご褒美としてクリスマスからバケーションを貰ったのよ♪』
『あら、お帰りなさい隼人。家族全員揃うなんて珍しいでしょ?』
少し遅れてキッチンからやってきた母がおせち料理を運びながら声をかける。
『母さん!二人が帰ってくるなら教えてくれればよかったのに・・・』
『あら、だってサプライズがあった方が楽しいでしょ?』
悪戯っぽく笑う母の返答を遮り、父が声をかえる。
『それで、学校の方はどうなんだ?ずいぶん楽しそうに見受けられるが…』
『父さん、隼人のこのハイテンションはきっと彼女でもできたのよ。・・・そうでしょ?』
さすがに家族、隼人の性格はお見通しといったころ…とはいえ嘘のつけない性格の隼人ではどのみちバレそうなものだが・・・
『う・・・鋭いっすね、姉ちゃん。まあ、クリスマスに告白したらOKして貰えたんだよね~♪』
『これでも社長室で秘書してるんだから、あんたの事なんかすぐわかるわよ。で、どんな子なの?』
鼻の下を伸ばしながら隼人は恋人の写真を取り出して家族に見せる。
こういうところはある意味欧米的な感覚な一家かもしれなかった。
『ほぅ・・・こりゃまたずいぶんとべっぴんさんじゃないか!?さすが俺の息子だ!しかも金髪美女とはな。』
『あなた、ちょっと下品よ。・・・でも、本当に綺麗な子ねぇ。よくOKしてもらえたわね。』
『ふぅーん。やるじゃん、隼人!どんな手使ったのよ?』
新しくできた恋人の写真を見て、思い思いの感想を唱える家族達。
『同じ寮に住んでる副ちょ・・・副寮長なんだけど。ま、なんて言うか、ストレートに付き合って欲しいって言っただけだよ・・・』
『そうか!やっぱり男は直球勝負が一番だからな!俺も母さんを口説いたときは・・・』
『・・・でも、どっかでこの子見たことある気がするのよねー。』
慎一狼の昔話を遮り聖子が疑問を投げかける。
『あら、聖子が知ってるならドイツ人の娘なのかしら?』
『いや、ルーツィエ・ヴィルヘルムさんって独系だけど英国人だよ?』
そう答えた隼人に聖子は驚愕のリアクションを見せる。
『!!?マ、マジ!?ルーツィエ・ヴィルヘルムって、あのヴィルヘルム財団の?!』
『ん?姉ちゃんルーさんの事知ってんの?』
『知ってるも何も、うちの会社の筆頭株主よ!?株主総会の時位しか顔見なかったからすぐにわかんなかったけど・・・確かにヴィルヘルム家のご令嬢よ!』
姉の勤める会社はドイツでも五指に入る巨大企業ということは隼人も知っていた。
『え・・・?マジで・・・?』
自分の恋人が改めてとんでもない事を思い知らされた年明けだった。
年が明けて正月、鎌倉の寮住まいの隼人は久々に実家である東京に帰って来ていた。
『ただいまっす~♪&明けましておめでとーございまっす!!今年もよろしくっすーーー!!』
元気良く新年の挨拶を家族に呼びかけると珍しい面々からの返答が返ってくる。
『おお、明けましておめでとう。今年もよろしく・・・と、ずいぶんとご機嫌だな、隼人。』
『あら、久しぶりね♪元気してた?明けましておめでと♪今年もよろしくね♪』
『おぁ!?父さんに姉ちゃん!?』
隼人の父、慎一狼は某米国立大学の考古学教授として世界中の遺跡発掘調査に従事し滅多に日本にいることはない。
そして、姉の聖子も独系の某大企業に勤めドイツ在住の身である為、ここ数年帰国していなかったのだ。
『はっはっは、まあ、そう驚くな。たまには日本で正月を過ごすのもいいかと思ってな、昨日帰国したところだ。』
『私は最近まで手がけてたプロジェクトが上手くいってね。ご褒美としてクリスマスからバケーションを貰ったのよ♪』
『あら、お帰りなさい隼人。家族全員揃うなんて珍しいでしょ?』
少し遅れてキッチンからやってきた母がおせち料理を運びながら声をかける。
『母さん!二人が帰ってくるなら教えてくれればよかったのに・・・』
『あら、だってサプライズがあった方が楽しいでしょ?』
悪戯っぽく笑う母の返答を遮り、父が声をかえる。
『それで、学校の方はどうなんだ?ずいぶん楽しそうに見受けられるが…』
『父さん、隼人のこのハイテンションはきっと彼女でもできたのよ。・・・そうでしょ?』
さすがに家族、隼人の性格はお見通しといったころ…とはいえ嘘のつけない性格の隼人ではどのみちバレそうなものだが・・・
『う・・・鋭いっすね、姉ちゃん。まあ、クリスマスに告白したらOKして貰えたんだよね~♪』
『これでも社長室で秘書してるんだから、あんたの事なんかすぐわかるわよ。で、どんな子なの?』
鼻の下を伸ばしながら隼人は恋人の写真を取り出して家族に見せる。
こういうところはある意味欧米的な感覚な一家かもしれなかった。
『ほぅ・・・こりゃまたずいぶんとべっぴんさんじゃないか!?さすが俺の息子だ!しかも金髪美女とはな。』
『あなた、ちょっと下品よ。・・・でも、本当に綺麗な子ねぇ。よくOKしてもらえたわね。』
『ふぅーん。やるじゃん、隼人!どんな手使ったのよ?』
新しくできた恋人の写真を見て、思い思いの感想を唱える家族達。
『同じ寮に住んでる副ちょ・・・副寮長なんだけど。ま、なんて言うか、ストレートに付き合って欲しいって言っただけだよ・・・』
『そうか!やっぱり男は直球勝負が一番だからな!俺も母さんを口説いたときは・・・』
『・・・でも、どっかでこの子見たことある気がするのよねー。』
慎一狼の昔話を遮り聖子が疑問を投げかける。
『あら、聖子が知ってるならドイツ人の娘なのかしら?』
『いや、ルーツィエ・ヴィルヘルムさんって独系だけど英国人だよ?』
そう答えた隼人に聖子は驚愕のリアクションを見せる。
『!!?マ、マジ!?ルーツィエ・ヴィルヘルムって、あのヴィルヘルム財団の?!』
『ん?姉ちゃんルーさんの事知ってんの?』
『知ってるも何も、うちの会社の筆頭株主よ!?株主総会の時位しか顔見なかったからすぐにわかんなかったけど・・・確かにヴィルヘルム家のご令嬢よ!』
姉の勤める会社はドイツでも五指に入る巨大企業ということは隼人も知っていた。
『え・・・?マジで・・・?』
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プロフィール
HN:
犬神 隼人
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1991/11/24
職業:
銀誓館学園高等部2年生
趣味:
スポーツ・ゲーム
自己紹介:
クルースニク ×
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入寮中。
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当Blog内の作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして犬神隼人が作成を依頼したものです。
イラストの使用権は犬神隼人に、著作権は各イラストレーターに、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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